小野 不由美作、「丕緒の鳥」
12年ぶりのオリジナル短編集ということで、十二国記ファンにはうれしいところ。
十二国記は、王の徳の高さが国の繁栄を支え、これを補佐する麒麟が、12の国それぞれにいる、という設定のファンタジー小説。
仙人である役人、竜にのる兵団など、非常にユニークな内容が話題になった作品です。
12年前に一世を風靡し、NHKアニメにもなりました。
今回も、胸躍る冒険が待ち受けているのかと思いきや、今回は人間の内面に迫る物語4編が収録されています。
主人公は、いずれも下級役人。
自らの責に対して、どのように処するべきか、がテーマとなっています。
与えられた仕事を淡々とこなす日々を送っている方に読んでほしいと思いました。
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫) | ||||
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