DVD「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観て、とても良かったのでDVDが出るのを心待ちにしていました。出るまでに約半年、今月初旬出荷版を購入し、やっと先ほど観終わりました。

半年ぶりに見ましたが、やはり、言葉に力のある映画です。

たとえば、印象に残るのは、マーガレットが保守党の党首選に出るときのこの言葉。

If you want to change the party, lead it.
If you want to change the county, lead it.


フォークランドを侵略されたとき、米国国務長官に政治的解決を求められたときにはこんなことを言っています。

1941年、日本からハワイの真珠湾を奇襲されたとき、アメリカは紳士的に和平交渉を行いましたか?いいえ!


認知症の主治医に向かってこんなことも言っていました。これはマーガレットの父の言葉だそうです。

最近はどう思うか、感じるか(feel)ばかりを気にするけど、考え(thought)のほうが大切なの。
考えが人を作る。考えは行動に通じ、行動は習慣を作る。習慣は個性となり、生き方を決め、それはその人の運命になる。


ストーリーは、認知症となった鉄の女が、亡き夫の幻覚に悩まされつつも、残っている記憶を回想していくもの。ラストは、多分、死後8年も幻覚を見るほどに愛していた夫さえ、病のためにその記憶を失ってしまうことを暗示しているのだと思います。

今、この映画を見てほしいのは、腰砕けの政治家の皆さんです。
女性首相は、男性の政治家に対して、weak!、 kaward! といった言葉を投げつけます。

妥協(compromise) を嫌うマーガレットは、苦渋の決断は、その時は苦しくても、将来の複数世代から感謝されるのだ、という信念の持ち主でした。

マーガレット・サッチャーが、食料品店を営む庶民の出身で、オクスフォードでは理化学を学び、経済学ではハイエクを学んでいたため、そのような信念を持ったのだと思います。
ハイエクは、リバタリアニズムに近い思想家と考えられており、マーガレットが政治家として尊敬する父も、同様の考え方をした政治家のようです。

マーガレット・サッチャーの有名な演説が、今ではYouTubeで見られます。




EUの現在の状況を見ると、ユーロという統一通貨制度が正しかったのかどうか、という議論がまだまだ必要なのかもしれないと感じます。