香港からのメール

先日、尖閣諸島をはじめとする領土紛争は、日本のプレゼンスの低下が影響しているのではないか、ということを書きましたが、香港に住んでいる香港人と、香港の大学で国際関係論を教えている先生の二人から、これらについての意見などをもらいました。

まずは、香港人の若者からのメールでは、そもそもの歴史認識の問題を指摘していました。
「ずっと前から中国と琉球王国の国境によって、その時釣魚島は台湾側でした。 その後、日本が取ったのは、まず琉球、次は台湾。 琉球は日本本土になって、台湾は植民地。 その際、日本は琉球と台湾の国境を変えて、釣魚島は琉球側になった。 戦敗の後、戦争で取った土地は全部は開放するはずですが、アメリカは釣魚島を沖縄の一部として、日本政府に返しました。」 
香港人の常識として、尖閣諸島(魚釣島)の領有の歴史は、 簡単に書くと以下の通りです。

台湾 → 琉球 → 日本

この辺の事情は、日本人のほうが知らないので、日本政府がきちんと示すべきかもしれません。


もう一人、カナダ人で香港の大学で教えている先生は、いくつかの視点を示してきました。

1.尖閣諸島の紛争が、中国政府を不安定化させる要因になりうること。もし尖閣諸島の領有権が日本に認められることになれば、他の地域での領土紛争(台湾、チベット他)についても中国の主張が通らなくなる可能性があり、このことが中国の分裂につながる可能性がある。

2.中国は、第2次大戦後の世界の枠組みをアンフェアだと考えている。なぜなら、西側勢力がすべて決めた後に遅れて参加してきていることから、法制度や公的機関が西側寄りであるため。

3.中国が、世界の中心に返り咲きしたいと考え、以前より攻撃的、支配的、そして対立的な姿勢になっている。

特に尖閣問題で、日本がアドバンテージをとれば、竹島や北方領土についても有利になるかもしれない、ということです。
ということであれば、前回の日本政府の処置は、ある意味正しいものであったのかもしれません。


香港人のメールは、尖閣問題に関する香港スタッフからのレポート でご覧いただけます。