うぬぼれ刑事

7月に始まったドラマの多くが今週または来週で終わりますね。
睡眠時間を削ってもドラマを見ている私の評価としては、やはりTBS「うぬぼれ刑事」は外せないですね、視聴率はいまいちだったようですが・・・。

長瀬×宮藤のドラマとして、私的第1位は「タイガー&ドラゴン」ですが、宮藤作品にはいつも心惹かれるものがあります。

今回の「うぬぼれ刑事」では、西田敏行と長瀬のコンビ芸(?)が際立って面白かったです。「タイガー&ドラゴン」でも、最終回だったと思いますが、西田演じるところの師匠が出所した長瀬と再会するシーンがあり、ここが笑えるんだけど泣ける、というシーンでとても好きです。

今回のドラマについて、長瀬は西田敏行を”父”のような存在として、またエンターテイナーとして尊敬している、というコメントがあったので、どの回でどんなことが展開するのか楽しみでした。

私が一番楽しめたのは、三田佳子がゲストスターで登場した回です。
親子でプロポーズする前の数分間、西田×長瀬のダンスシーンがあり、腰の高さが大幅に違う二人が腰をキックするところで、長瀬が高さを合わせているところなど、とても好感が持てました。
最終回も、うぬぼれ一族でダンスするシーンがありましたが、軽妙な面白さ、という点では足元にも及ばないでしょう。

ちなみに、劇中歌の「一番きれいな私を」は歌詞がすごいです。
実際に、こういうことを言う機会がある女性はほとんどいないかもしれませんし、仮に同じような言葉を聞いたことがある女性がいるとすれば、それは不倫している方ではないかと思います。

今回のドラマで欠けていたのは、わかりやすい涙、という演出かもしれません。
言い換えれば、泣けるシーンがほとんどなかった、ということではないでしょうか。
たとえば「流星の絆」の良さも、どこかで無理して人間関係を築いている間柄にある人たちが涙をさそうといった感じで、記憶にやきつきます。

ドラマとしてのクオリティは高いとしても記憶に残りにくいドラマが「うぬぼれ刑事」だったかも、と思います。

既に本放送・ビデオ通じて4回も観ていますがやっぱり面白いですね。

ちなみに、このドラマの現場は結構デカイ人が多かったんでしょうね、185センチが話題になるくらいですから、きっと。
それから「うぬぼれ」の本名が「小暮 己(こぐれおのれ)」というのも、そして最後で明かされるところも演出として面白かったですね。気になってましたからね、本名。

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