奈良は広いぞ、大きいぞ(1)

春日大社本殿の裏庭

奈良の旅についてです。

今回の奈良の旅は、2年前に姪が「前方後円墳が見たい」というところから、実は始まっています。
中学で日本史を習い始め、古墳に興味をもったのでした。

そこで2年前に、三方五湖を巡り、日本海の海で遊んだ後、奈良方面に向かって古墳を見る、というツアー計画を立てたのですが、公共交通機関のみの利用では、時間的に網羅することができず、このときは断念。奈良は次回に回そう、と決心したのでした。

昨年は受験のため、夏の旅行の代わりに北東北に桜を求めて旅しましたので、今年やっと奈良の旅を実現することができました。

年代的に、必ず関西に修学旅行に行くわけではないため、初心者コースを網羅しつつ、私も行ったことがない飛鳥エリアにも足を伸ばすという、いわば一気に奈良の名所をクリアしようというプランです。

初日に伊丹空港で姪と合流してリムジンで一路奈良へ。
奈良ホテルのレジスターブック
宿泊は、一度は泊まってみたいクラシックホテルのひとつ、奈良ホテルにしました。日光の金谷、箱根の富士屋はすでに体験済みでしたので、最後のひとつです。

オープンから100年以上、概観・内装はもちろんですが、それ以上に素晴らしいのが、クラシックホテル特有の接客術です。これには、甥姪も驚きの連続だったようで、すごい!と単純に賞賛の嵐でした。
誇りのある職についている方々の仕事ぶりが、いかに優れているか、を再発見させられます。

チェックインをして、早速初心者コースの奈良公園内の観光に出かけました。奈良公園内には、春日大社や東大寺、興福寺といったスポットが点在していますが、そのひとつひとつが広大で、公共交通機関と徒歩のみだと、おそらく3日はかかると思います。
暑さも手伝い、ここはタクシーでぐるっと回ってもらいました。

まずは春日大社へ。
ここは私も初めてでしたが、非常に興味深いことを知りました。
春日大社には多くの灯篭があります。
直江兼次の灯篭
この灯篭は、現在では1基300万円くらい制作にかかるそうですが、数百年くらい前のものがたくさんあるのだそうです。その数3000!

よく見ると、1600年前後、徳川政権が形成されはじめた慶長年間のものが多いのです。直江兼次もこの時期に灯篭を奉納しています。

ある種の集中を見て思うのは、春日大社900年祭、1000年祭、といった区切りの良いときに、大量に奉納されたのではないか、ということです。

雨風にさらされてもなお、形は十分にとどめており、壊れてしまうまでに数百年を要します。
そんな灯篭に、お盆には火が入り、幽玄の世界へと導かれるのだそうです。

ちなみに、食事の後に散歩がてらライトアップされた興福寺を撮影しました。猿沢の池に、興福寺が大変美しい姿を映していました。

奈良市内を一望するには、若草山に登らなければなりませんが、ここの頂上にも古墳があります。赤い印象的な土の色でした。古墳一面を蕨が覆っているのもまた、古びた感じです。
若草山の頂上から飛鳥方面を望む


とにかく、奈良公園の中をぐるぐる回り、収蔵品を見るだけでもかなりの量になります。

春日大社の収蔵品のなかで今回公開されていたなかには、三十六歌仙がありました。
奈良にはこういうものも残されているんですね。聞けば綱吉の母、桂小院が春日大社にはかなりの援助をされているとか。
歴史にはあまり出てきませんが、奈良が重視されていたことを感じさせるエピソードでした。