そして今頃これを書いてます。
この本は、昨年から話題になっていたので手に取ったというものです。時代的には江戸末期に書かれたもので、明治となって日本の国づくりを支えた人々がこぞって読んだ、という書物です。
書かれているのは、とにかくたくさんの成功した人々の事例や言葉です。
努力に勝るものはない。
謙虚であれ。
偉人ほど偉ぶらない。
などという、ある意味当たり前の事柄が、連綿と書かれています。
偉人伝をひとりずつ読むのが面倒な方には、まとめて読めるのでお勧めです。
私がこれを読んで思ったのは、当時のイギリスが7つの海を制し、我が世を謳歌する勢いのなかで、これだけ冷静に克己心や謙虚を説いた人は他にいなかっただろう、ということです。だからこそ名著といわれるのでしょう。
目次の中で印象的なものをいくつか列挙すると、
人生に暇な時間はない
逆境の中でこそ若芽は強く伸びる
勤勉の中に「ひらめき」あり
道なくば道を造る
「無為の生活」がもたらす脅威
ウェリントンを大将軍たらしめた「実務能力」
自らの汗と涙で勝ち取った知識ほど強いものはない
人格こそ一生通用する唯一の力だ
「礼儀作法には金がかからない、しかも礼をつくすだけで何でも手にはいる」
等々。
どれも格言めいていますが、今の日本、特に若年層ほど、これらに当てはまっていないのではないかと感じます。
若い人にこそ、本書は読んでいただきたいと思います。
God helps those who help themselves. 神は自ら助くる者を助く、です。
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