中国・香港ビジネスセミナー

昨日はMOON CAKE Hong Kongによる月例セミナーの1回目を開催しました。
お客様の数はさほど多くはありませんでしたが、熱心に聴いてくださる方々ばかりで、こちらも大変勉強になりました。

1回目ということもあり、そもそもなぜ中国でビジネスをしようと思ったのか、そしてなぜ香港に本社を置いたのか、という点について今回は話をしました。

中国でビジネスを行なうのは今や日本企業にとって国是といっても過言ではないほど、皆さん興味を持っておられます。
ですが、必ずしも成功事例ばかりではなく、多くの失敗事例も耳にします。

最近聞いた話ですと、何年も中国で多店舗展開に向けて進めているのに、いっこうに進展しないという大手小売店の例があります。そこは、上海にまず会社を作っており、そこから中国全土に大型店舗を構えたいとお望みのようです。
私たちならまず北京に会社を作り、多店舗展開を考えます。

日本企業の多くが間違っていると思うのは、進出するなら上海、という思い込みです。
確かにメーカーは物流拠点を持たなければならないため、上海が有利かもしれません。また日本企業の進出がメーカーから始まっていることで、上海のほうが日本人も多く、会社設立のノウハウが豊かな方もいますし、コンサルティング会社も上海を進めることが多いようです。

しかし上海は歴史的に見ても特殊な都市であり、その役割は現在も変わっていないとおもいます。

たとえば、メディアを押さえるなら北京です。なにしろ女優も文化人も北京に暮らし、最大のメディアであるテレビ局も北京にあります。
北京は政治の都市と思いがちですが、メディアの都市でもあるのです。

中国が共産党による一党独裁の国であることを思い起こせば、メディアが北京であることは簡単に理解できるでしょう。
多店舗展開においても同様の理解が必要となります。

MOON CAKE Hong Kongは、会社設立のコンサルティング会社に一切頼らず、遠回りかもしれませんが、ひとつひとつ自分たちの手と足で情報を獲得し、ノウハウとしています。
次回は、会社設立に関する試行錯誤と、中国の会社組織に関するQ&Aがテーマです。
ぜひ一度ご参加ください。

※ちなみに最初の5分くらいをiPhoneからUstreamで配信したのですが、なぜ音声が入っていないんでしょう??音が小さいから拾えないのか、そもそも音を拾う機能がいまいちなのか。謎です。

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