ビジネス専門実習

今年から「ビジネス専門実習」という必修科目を担当しています。
これは、昨今進められている大学の専門学校化の一環と理解して入るのですが、実際のところ、担当者の力量が問われる難しい科目だと思います。

以前、ゆとり教育の一環として出てきた「総合学習」というものと性質は同じなのではないでしょうか。
小学校では、先生が困り果てた、という噂がつきない科目ですが、この科目のおかげで工場見学や職場の裏側を見ることができて、楽しかった、という学生も多いのです。

私が担当する「ビジネス専門実習」は、主としてマーケティングをテーマとしています。
以前から担当していた「サービス産業論」では、毎回企業から過大を与えてもらい、これに対して複数のグループが解決策としてのビジネスプランを提案する、ということをやっていました。

そこで、これを軸に、その前段として企業の戦略読む、というテーマでグループワークをはじめています。

まずは、水戸または茨城県内に出店している企業を選び出し、これら企業の戦略において、水戸または茨城県はどういうポジションにあるのか、またエリアに限定した戦略があるのか、などを広範に調査してまとめる、という流れです。

アイデアが良くても、そのバックグラウンド情報を固めることが苦手な学生が多いので、まずは面倒な情報収集をやらせてみて、力量を確認したいとも思っています。
調査では、次のような事柄に目を通すようにと指示しています。

1.企業のIR情報を読む
a)決算短信
b)アニュアルレポート
c)業績
d)広報活動
e)経営陣のバックグランド

2.ターゲット企業の属する業界情報を読む
a)業界の所管官庁を調べる
b)業界を取りまとめる財団等の有無を確認する
c)当該企業が会員となっている団体の有無を確認する
d)経営陣が関係している団体や企業の有無を確認する
e)業界の現在・過去・未来について情報を集める
①所管官庁の調査レポート
②業界団体の調査レポート
③リサーチ会社のレポート
④その他調査レポートまたは論文

3.出店に関する情報の収集・分析を行う
a)茨城県庁や市役所など、公的セクターの動き
b)商店会や商工会、NPO法人など、協力体制はどうなっているのか
c)地元住民へのコンタクト、CSR活動など
d)広告・販売促進における特記事項

4.出店からこれまでの経緯に関する情報の収集・分析を行う
a)売上見込と実績の差
①売上高
②集客数
③規模の拡大・縮小
④マーチャンダイジング

b)広告・販売促進の進行状況

5.ターゲット企業の当初プランと現実の差異分析
a)当初の戦略を推論する
b)戦略の変更点を確認する
c)現在の戦略を読む

7月には発表の予定ですが、どんな具合に進むのか、初めてのことなので、非常に楽しみです。