利益確定しないと税金が払えない仕組みっておかしいと思う

今年に入ってなんだかとっても忙しく、新年会で久しぶりに会った友人から「もっとブログ書いてくださいよ」と言われて、少しはその気になったのですが、結局1週間も空けてしまいました。読んでくださっている皆さま、申し訳ありません。

それというのも、スティービーアワードの授賞式のためにマイアミに行くとか、本ブログのタイトルにもしている当社の確定申告のために経理処理が結構大変とか、時間的に追い込まれているためです。

で、今日のブログタイトルの気持ちになってきているわけです。
これをちょっとだけ深く考えると、つまり売上税にしちゃえばいいじゃん、となります。これによる効果は結構高いんです。

・税理士を雇う費用がなくなる(経営者だったら売上くらいは把握できているから)
・そして経理担当者のようなコスト人材を最小化することができる

つまり、売上にあんまり貢献しないコストを全面的にカットできます。
しかも国はそのほうが事務処理が楽になり、税収も増えるはずなのです。
日本の法人は赤字で税金を払っているところが少ないわけですが、売上税1割と決めてしまえば間違いなく税金を納めることになるからです。

私は、税金は様々な社会インフラを利用するために支払うコストだと思っているので、法人がそのコストを払わないのはおかしいと、そもそも思っています。
そして払いたくとも、事業に利益が出ないと払えない仕組みそのものがおかしいんじゃないの?と思うわけです。

何より、会社といっても社長が従業員をかねるようなSOHOの場合、経理にかかる時間と費用こそ、最大の販管費です。
このコストを営業に振り向けたほうがいいと思う人は少なくないはずです。

たとえば中国の場合、売上税方式になっていて、所得税としておよそ30%近くを税金として収める必要があります。それも頻繁に。
ですが、このような方式は事業計画を立てやすく、確定利益を見込みやすいのです。

経理処理が複雑になっていることが、起業しようという意欲を削いでいる面もあることでしょう。私の経験では、数字に強い社長にお目にかかることがめったにないので、経理処理がネックになって起業に二の足を踏んでいる人がいても驚きません。

税金を払わないことは犯罪ですが、このままだと私は犯罪者になりかねません。
利益確定せずに税金を払わせてください。お願いします。

ちなみにIPOしたいと考えている企業は別ですよ。
経理処理はしっかりとやらなければなりません。
ですが、売上税にすると、最初から何年後にIPOしよう、と計画しやすくなると思います。
というのも、経理人材をやとってお金をかけるわけですから、その分なんとか回収しようと経営者なら考えるからです。

実は最近、昨年上場した19社のうち14社の目論見書を読みましたが、社歴が長い会社や同族会社が結構多く、ちょっとした違和感を感じました。
こういう会社の多くは上場なんて考えてなかったんじゃないだろうか、と思うのです。
証券会社から声をかけられて、やってみるか、という感じだったのでは?と。

こういう、はじめはIPOを考えていなかった企業でも、今の税金の制度だといつでもIPOできるメリットがあるかもしれませんが、最初から本当にまったくその気がない場合、資金の自由度が高まります。

ああ、こんなことをグダグダ書いている間に結構時間が経ってしまいました。
仕事に戻ります。

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