白州 次郎 (2)

今週はNHKでドラマ「白州次郎」が再放送を含め、最終話まで放映されます。そして今日がその最終話の日です。今から楽しみです。

一昨日、昨日の再放送を改めて見直して、次郎と正子の英語での会話シーンがかっこいいなぁ、と思い直しています。
たとえば、次郎と正子が出会うシーンで、次郎が正子に ”You resemble me a lot.” といいます。

初対面で、君は自分に(兄弟のように)似ている、なんて言われたら、好きになりそうです。
少なくとも気にはなりますね。正子もそうだったようで、どこが似ているかたずねます。

そこで次郎は、”You are a lonely person." と言い、初対面で自分の何を知っているというのか、と反発する正子に重ねて ”I know a lot.” と言うのです。
ここまで自信満々に自分のことを言われたら、大抵の女性なら参ってしまうでしょう。正子もそうでした。

2話では次郎と正子のケンカがあります。
戦後、何をしていいのか、自分の存在に疑問を持つ正子が、吉田茂に重宝され、国家の一員として働く次郎に対して自らの不満をぶちまけるシーンです。

取り乱す正子に、次郎は ”You are the only chaming rival of me.” と言います。この言葉の前に ”I need you.” などとラブロマンスに登場する言葉を使っているのですが、その後がこれです。これもドキュンですね。しかも米国で教育を受けた正子が、自分のことを旧来の日本的な女性の価値と引き比べて、自分は価値がないと卑下するくだりが、この言葉を引き立てています。

私はあまり詳しくはないし、やっとヒアリングできる程度なのですが、このあたりの英語の表現には非常に気を使って書かれているように思います。特に英国の英語と米国の英語の違いなど、ですね。

ところで、このドラマを楽しむためにオススメは以下の3冊です。


風の男 白洲次郎 (新潮文庫)」は、今回のドラマを楽しむために最低限読んでおいたほうが良い著作です。
私はこれで、白州次郎という人物のアウトラインを知りました。

他に次郎本人による「プリンシプルのない日本 (新潮文庫)」も必読ですね。

サブテキストとしては「われ巣鴨に出頭せず―近衛文麿と天皇」も読んでおいて損はありません。冒頭、近衛の死から始まる本書は、なぜ次郎があれほど近衛にこだわったのか、がわかる1冊ではないでしょうか。

最後に、伊勢谷友介の代表作のひとつに、今回のドラマはなるでしょう。かっこいいダンディな白州次郎にピッタリです。