競技ダンサーという人々(2)

競技ダンスのプロダンサーは、関東以北だと700組くらいだと聞きました。アマチュアを含めれば、その人口は10倍から20倍くらいには膨れ上がるのでしょうが、それでもそんなに大きなマーケットとは言えません。よって業界が狭いらしいです。

だからかもしれませんが、素人の私がスタジオにある雑誌やカタログを見ていると、次々に「衣装ですか?」と声をかけてきます。私としては、時間をつぶすために開いているだけで、特段の興味があるわけではありませんので、つい「他に見るものはないので」とか「そこまでダンスに興味はまだありません」とか、素っ気無い返事をします。世の中の人は誰もがダンスに興味があると思っているのかしら、とこちらも勘違いしてしまいそうです。

それと、ダンスをする人たちの多くが黒を基調としたウェアを着用していることも意外といえば意外でした。もっとカラフルなのかと思っていたのですが、長年ダンスをやっていると思わせる熟年カップルは頭の先から爪先まで黒でしたし、他にレッスンを受けている人々もほぼ黒がベースです。

そんな中、赤い靴を購入した私は特異なセンスの持ち主のような扱われ方をされています。
そのスタジオでは赤い靴を始めて見た、という方が多く、私の先生も赤い靴を購入した生徒は初めてのようでした。
履いて鏡の前に立つと、「赤い靴もかわいくていいですね、こんな感じに立ってもらえますか」と言い、立ち姿の見本を見せます。私がなんとかそんな感じに足を揃えると、「そうそう、そんな感じで靴屋さんに靴って並んでいますよね」と言い、変に納得します。赤い靴の何がそんなに刺激したのでしょうか???

しかも夏服をそのままレッスンで着ているので、私は黒い皆さんの中で白い服でとても目立ちます。悪目立ちもいいところです。だからといっていかにもレッスンウェアというものを買いたくない、という気持ちがまだ強く、結局昨日は短めのフレアスカートを購入しました。色は黒とグレーのチェック柄です。

レッスンを受けるたびに徐々にわかってくる競技ダンサーという人々は、目下注目のターゲットです。