競合をポジショニングマップに置いてみる

サービス産業論は先週から本格的なグループワークに入りました。
最初にやらなければならないのが、クライアントである京成百貨店様の見学です。学生の多くが百貨店に行ったことがないか、地下の食品売場くらいしか利用していないからです。
馴染みがないのです。

彼らにとって、もっとも親しみやすく頻繁に利用されているのが、イオンが展開するスーパーセンターです。バブル崩壊以降、右肩下がりが続くなか生まれ育ってきた彼らにとっては、贅沢三昧もなければ、モノがステイタスとして燦然と輝くなんてことを感じる瞬間さえなく生活してきています。

特に最近では、モノを所有することに喜びを感じる所有価値ではなく、使用することで価値を生み出す、または使用そのものが価値となる使用価値へとシフトしています。
ファッションでも数年前から、全身1万円で、毎シーズン買い換える、といった消費行動がよく見られるようになっています。
結局ファッションは、高価で良いものの多くを捨てる結果になった経験を持っているバブル世代の反省に立っているのではないか、と考えることがあります。大学生や高校生はこのバブル世代の子供世代に当たるため、親の反省がファストファッションのような使用価値的ファッションへと向かわせている、と感じてしまうためです。

また百貨店という業態そのものも崩壊してきています。
学生が目を通すしたほうが良い関連情報を集めていて、業態にこだわっているところはいずれ市場から出ていかざるを得ないだろうと感じました。
百貨店は売上に対するマージン商売で、結局のところ、リスクをとらない商売です。伊勢丹はリスクをとることで顧客の心をつかみましたが、どこでも真似できるわけではありません。
となれば、売り場面積あたりの売上をいかにあげるか、を徹底的に考えたところしか生き延びられないだろうと思います。業態にこだわれば、この当たり前の視点を失いかねません。

学生には、自分たちがよく買い物にいくところを競合としてリストアップし、それらの特徴を書き出してポジショニングしてみるように、と指示を出しました。いわゆポジショニングマップを作るわけです。
これを早い段階で行ってみることで、自分たちがどうしてそこへ足を運ぶのかに気づいて欲しいと思います。