中国ファッションビジネス最前線


今日の日経産業新聞「流行ウォッチング」に、中国でファッション販売に関するノウハウを教える講座を展開している事例を紹介しています。

今回はちょっと苦労しました。
年度末で忙しくて締切をすっかり忘れていたのですが、日経のご担当者様からリマインドメールが届きまして、言われてみればそういう時期かも、と思い出して締切延長のメールをそそくさと出し、わらをもつかむ気持ちで友人Aにメールを送りました。昨年ちょっと気になるサービスを始めたので、その後の様子をうかがいながら、事業を紹介するのも良いかと思ったのですが、即お断りのメールが・・・。理由は、ちょうど見直しをかけているため難しいのだそうです。
中身的には友人Aの展開する事業について、他社事例も出始めてきていたので、まとめて紹介できればと考えていました。そこで、大筋を変えずにそこそこ顔の広い友人Bへ電話したところ、自分の周辺ではまだそういう動きはない、といいます。

仕方なくネタそのものを見直し、友人Cへメールを出してみたところ、まさにドンピシャのタイミングで今回のテーマが飛び込んできました。
中国の女性が、日本製の化粧品を購入することから資生堂が元気だ、というような話を聞くことはありましたし、中国女性がファッションに気をつかうようになってきたといったようなレポートは時々耳にしていましたが、相当な速さで進化してきているようです。
また今回取り上げた講座が、中国における小売業全体のメソッドとなりそうな勢いもあります。
詳細は掲載紙のほうでご確認ください。

日本人の多くは日本製品やサービスを最高のものだと信じていますが、日本人がモノを消費することより時間を消費する使用価値へと進化してきている今、「品質」信仰が崩れてきているのではないかと思います。
というのも、ことファッションに関して言えば、自分で自分の服装を自由に決め、購入できるようになって30年、「これはウールの中でもトップランクだから」とか「この品質なら一生もの」と販売員にそそのかされて高価なものもたくさん購入してきました。しかしこれらの言葉は結局嘘だったと気づきます。
洋服にはパターンの流行があり、スカート丈が毎年変わる上、スーツなどは襟の大きさなどが異なり、どんなに品質が良くても数年も着ないうちに捨てる結果となってしまうからです。

ファッション系のビジネスに関わる女性何人かと集まると、必ず同じような話が出てきます。ファッションは、高い投資を行うべきジャンルではなく、毎年毎シーズン買い替え、使い捨てるビジネスになっているのです。全身1万円以下で揃えることができるハニーズが隆盛を誇るのも、今だけファッション、という意識が日本人に根付いてしまった結果だと思います。

バブル崩壊からもうすぐ20年になりますが、この期間に日本人の多くは品質よりも「今、利用できる価値」というものにシフトしてしまいました。しかしこれは長い間、所有価値こそすべて、という20世紀の消費社会を経験したからこそ、だとも言えます。一度体験してしまうと自分の中にものさしができますから。

中国もいずれ所有価値へとシフトするでしょうが、それまでの道のりはかなり長い、というのが今回の記事を書いた感想です。
何しろ歯を見せて笑うことから教えなければならないのですから。