業務フロー

現在ERPパッケージの導入プロジェクトの一員としてある企業の仕事をしています。毎日業務フローと首っ引きのうえ、導入するパッケージの利用方法などを検討しています。これから要件定義があるので、しばらくはこの状態が続きそうです。

日本企業はとかく独自システムを持ちたがりがちだと言われますが、それには大きく2つの理由があると考えます。

1.組織体系をパッケージに合わせたくない、またはパッケージソフトが提供する組織哲学を受け入れたくない
2.会計基準をベースに業務フローを考えない、または現場の業務フローを重視する

パッケージソフトは、ある意味において正しい会計基準と組織論を装備しているので、私は、できる限りそのまま利用するように勧めるのですが、やはり説得が難しい場合もあります。ERPパッケージ等はほとんどが米国発なので、日本人には相容れない部分があるのかもしれません。

いきおいスクラッチと呼ばれる独自開発がパッケージ導入と平行して進みます。ほとんどは独自に進化した業務フローを網羅するためです。確かにサービス業などは独自の業務フローが必要な場合が多いです。サブシステムとして業務処理系のシステムを構築する必要がある場合もあるでしょう。
しかし会計部分となれば、可能な限り自動化するのが本当のIT化だと思うのですが、ここもまた人間系の手作業が残りがちです。

最近では内部監査などが行き渡ってきているので、できるだけ自動化を進め、必ず所定の責任者の承認を獲得するような業務フローにも理解が深まっていますが、それでもやはり難しい点は残ります。
特に自社独自の組織体系を重視するあまりに、承認者と予算責任者が異なるような、本来なら必要のないルートを確保するなどがそれにあたります。予算責任者が決裁者または承認者と完全にイコールでなければ、何のための予算なのか、見込みなのか、そして実績なのかがわからなくなってしまいます。特に販管費や原価などで予算外の出費が発生する場合など、実績として数字が計上されるまで予算管理者が知らない、ということにもなりかねません。

パッケージソフトを導入するのであれば、業務フローもそれに会わせるように見直し、組織もあわせるのが無難です。できるだけスクラッチしないほうが、パッケージのバージョンアップに合わせて諸制度も取り入れられます。法律改正のたびにスクラッチを重ねることはSIerを喜ばせるだけですし、何より費用がかさみます。