告白するのは中学校教師、その教え子、教え子の家族たち、と広がっていきます。この本は短編を集めたものなので、一つ一つの告白はそれだけでひとつのストーリーとして楽しめますが、告白がつながっていくことで、時間の経過、事件の奥行きが深まるというものです。
特に最初の、教師に教育現場における様々な問題を一人称で語らせている内容は、被害者の母という設定から割り引いても、かなりの毒を含んだ表現になっています。
他の告白も底流にこの毒が横たわっていて、勝手な想像で
すが、作者は3人兄弟の真ん中(中間子)かも、と思ってしまいました。
すが、作者は3人兄弟の真ん中(中間子)かも、と思ってしまいました。
独白を読ませる構成なので、すっと頭に入ってきて、すぐに読了できます。高校生や中学生にも読んでほしい作品です。
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