ジェネラルパーパステクノロジー


ジェネラルパーパス・テクノロジー 日本の停滞を打破する究極手段 (アスキー新書 70) (アスキー新書 70) (アスキー新書 70) を読了。野口悠紀雄先生と、アスキー総合研究所の遠藤 諭氏の共著です。

インターネット技術は汎用技術(General Purpose Technology)である、という主張を明確に行っている点、また歴史的な経緯や現在起こっている事件を例にして書かれているため、技術に詳しくない方でもよく理解ができると思います。

この中にも垂直分業、水平分業、という言葉が登場しますが、前者をメーカー型のタテ系列を意味し、後者はインターネットが普及した現在ならできる、優秀な小規模企業による分業体制を指しています。
言い換えれば、前者は中央集権型、計画経済型、メーカー型、組織となります。一方、後者は自律分散型、個人となります。ソ連の崩壊とコンピュータテクノロジーの関係などは、興味深く読むことができました。

最近、私はある企業(日本を代表するひとつでしょう)のメインフレームから出てくるデータと格闘していますが、ほんのちょっとしたミスの修正すら満足にできないようでは、日本でITが企業経営に十分に利用されるのに、あと10年以上はかかるなぁ、と感じます。

私自身、業務改善やBPRなどを手掛けるとき、必ずIT化を進めるように提案しますが、経営陣の無関心、無理解にいつも悩まされます。どうしてこうもITスキルが低いのか。
IT化に理解があれば、提案したやり方が効率的で、結果としてコスト削減につながるとご理解いただけるはずなんですけど。

そういう意味でも、この本は経営者の方にまずは読んでいただきたいです。