分析するということ

秋セメスターから初めて担当する日本産業論では、ホテルをテーマに分析の手法を学んでもらっています。
昨日はデスクリサーチの結果発表を行いました。デスクリサーチとは文献調査ともいい、手に入る情報を整理して結論を得る方法です。すべてのビジネスの基本は情報なので、インターネットで検索すれば情報を得ることができる今では、最も手軽にできる調査ということになります。
基礎情報をまずはおさえてもらうためにも、デスクリサーチは早道です。

しかし、デスクリサーチで得られた結論はあくまでも過去の情報であり、現場の生の声ではありません。そこで次のステップでは、本格的なアンケート調査を行ったり、インタビューを行ったりします。アンケートは無理なので、日本産業論では、ホテルに行ってお話を聞き、そしてインタビューするという方法をとっています。
ここで重要なことは、インタビュー次第で情報の中身が左右されるということ。学生にはすでに十分な情報の蓄積があるので、質問を考えてくるように指示しましたが、どんなふうに準備してくるでしょう。

デスクリサーチもインタビューも、その他の分析作業のすべてに言えることですが、常に「仮説と検証」の繰り返しです。仮説がなければ、質問の意図を伝えることができず、結果として欲しい情報が得られません。デスクリサーチでも、なぜその資料・データを利用したのかが不明瞭では、基礎調査として失格です。

分析とは、手元に転がっている情報をまずはグループごとに分けてみる作業です。同じ性質をもったそれぞれのグループの違いを明らかにすることこそ、分析の第一歩。
そしてその違いがどういう意識、行動を生み出していくのかを知ることが、ターゲットを理解することになると考えます。