SNSの世界進出―なぜMySpaceとFacebookは日本でだめなのか

TechCrunch Japanに「SNSの世界進出―なぜMySpaceとFacebookは日本でだめなのか」という記事がありました。
記事の詳細はご一読いただくとして、正鵠を射る視点が評価できます。
ただ、この記事で分析されている点は30年も前から様々なマーケティングの現場で指摘されていることです。

すでに風化してしまった記憶ではありますが、スーパーのカルフールが日本人の支持を得られずに、結局のところ西友に合併されました。この当時の関連記事の中で私の記憶に残っているのが、日本人はナショナルブランドを選択する、という特性です。
成分がたとえ同じでも、コマーシャルでおなじみのブランドを選択するため、カルフールのビジネスモデルが通用しなかったというものです。
20年位前にダイエーが、アメリカにあるような倉庫型のスーパーを出店したときは、箱買いするという習慣が日本人にはないために失敗したという記憶があります。

いずれも日本人の特性というか、広告代理店と業界に作られた習慣とでも言い換えることもできますね。そういえば、コンビニについての面白い記事もありました。
「【1】独自の進化を遂げてきたコンビニ ~固定客は80%、滞在時間は約5分

私は大学生のときに、今のような超優良企業となる前のセブンイレブンの仕事をしていたのですが、このころは米国本社との契約が邪魔をして、日本市場に受け入れられるであろう商品やサービス、果ては制服のデザインまで、細かいところまでがんじがらめでした。少なくとも当時の制服の色が不人気だったことは印象に残っています。元は米国の氷屋兼雑貨屋ですから、日本の気候風土に合う色彩ではなかったのでしょう。

その後、米国本社が倒産の危機に陥り、日本のセブンイレブンがこれを助けた結果、本社機能が日本に移ったと記憶しています。その後、香港はじめアジア各地でセブンイレブンを見ますが、土地土地に応じた展開がなされているようです。ベースはほぼ日本と同じみたいですが。

結論として飛躍した印象をもたれてしまいますが、電通が日本人の特性を形作っているのではないか、と思います。TechCrunch Japan の記事に中で成功例としてYahoo! JAPANを取り上げていますが、これだって電通がからんで、インターネット広告ならYahoo! JAPANという市場を一気呵成に作ってしまったからこその成功です。
世界の大半がGoogleを利用しているにもかかわらず、Yahoo! JAPANがトップを維持しているのも、電通のおかげと言えるかもしれません。もちろんYahoo! JAPANそのものの魅力も大きいですが。

電通の歴史は日本の広告産業の歴史でもあります。
広告会社は変われるか―マスメディア依存体質からの脱却シナリオ」は、元電通総研社長の藤原治氏による著作です。学生にもすすめている本で、日本の広告産業の構造や代理店という奇妙なスタイルについて、日本独自の進化を遂げた経緯を分析しています。
中にいた人だからこその視点が興味深いです。