インターネット広告が変えたこと

広告産業論の講義が、従来のマスメディアからインターネットに先週から移りました。
最近の学生は携帯電話でインターネットを利用するほうが多いので、パソコンとインターネットの仕組を解説する必要があったりします。たとえばパケット通信の説明とか、インターネットの世界では当り前のことを知らないので、講義の中では「情報通信白書 for Kids」をよく利用します。
ちなみに、各省庁のサイトには、こういう子供の学習用と思われるサイトや機能が付属しており、大人でも十分に楽しめます。財務省では予算を作るゲームがありますし、総務省では情報通信回りの歴史等を含め解説するメディア館というものもあります。

さて、インターネットが広告に与えた影響は大きく、特に Google の存在ははずせません。従来メディアの広告が、たとえば不動産デベロッパーによる開発と販売だとすると、ネット広告、中でも検索連動型の広告は、何かを思い出したいときに耳元でささやいてくれる天使(または悪魔?)みたいなものです。
このあたりについては、「広告会社は変われるか―マスメディア依存体質からの脱却シナリオ」を読んでいただくともっとわかると思います。

インターネットの仕組を知らない学生を相手に、最も新しい広告について講義をするため、毎年内容が変わります。特に事例について解説する場合には、できるだけ最新の情報を出せるようにと考えています。
しかしその根本にあり最もいいたい事は、
1.インターネット広告によって消費者の分析、特にターゲットセグメント機能が進化したことと
2.広告の”売る”機能が強化したこと
3.SNSによって消費者の行動を裏付ける潜在意識まで分析が可能となったこと
等になります。
いずれもマスメディアにはできなかった、実現しなかった機能であり役割です。

インターネット時代では個人の情報は丸裸にされており、だからこそ便利になってきている側面があります。この点は学生には理解しにくいようですが、mixi で就職活動に関する広告が表示されることの裏側でどのような仕組が動いているのかを説明すると、少しは納得するようです。

広告はあくまでも”Buy Me”が命。
インターネット時代になって、この広告の使命がより鮮明になっただけ、と私は考えています。