大学で教えていること(4)

この4月から新たに担当となったものの中に「サービス産業論」があります。
この授業は、実際に企業から課題をいただき、これに対する解決策を考えてプレゼンするという「課題解決型」の授業です。基本的にグループワークとしマーケティングの考え方や手法を使って、企業の経営層に対して自分たちのプランを説明していきます。

私自身が担当するのは今年からですが、実際には2年前から、学生のプランに対してつっこみ役としてかかわりました。
2年前はJA茨城様、昨年は関彰商事様が課題をくださりました。
学生には、プロ同様のリサーチから、アイデアを現実化するためのロジック構築、そして損益計算までやってもらっています。
中には泣き出す学生もいますが、それでも最終プレゼンを終わったあとの達成感は非常に高いらしく、単位にならなくても再び参加する学生が後をたちません。

グループワークという形態は学生にはあまり経験がないのか、中間プレゼンまでぎくしゃくしてしまうグループがあります。
他人、それもそんなに親しくもない、学年も異なる人間が集まってひとつの目標に向かって結果を出すことが、案外難しいことを改めて感じます。
ギクシャクしてしまう理由は様々ですが、リーダー役がリーダーとして力不足だったり、コミュニケーションスキルの足りない者同士が自分の意見を言い合うことの情報不足だったり、ということが大きな原因のように思われます。

4月からの「サービス産業論」では、水戸京成ホテル様から課題をいただことになっています。
水戸市というのは、駅前にホテルがひしめく競争の厳しい街です。駅に隣接するホテルだけで3軒、少し離れたところにホリデイインや、水戸京成ホテル、三の丸ホテルなど、このエリアの有名・老舗ホテルが立ち並びます。
その他、独立系・チェーン系含めると、無数にあるといってもいいくらいの数になります。
こういう環境のなかで、水戸京成ホテルとして新しい事業を検討されており、この事業をどのように進めていくのか、ということを課題としていただきました。

こういう課題を与えてくださる企業様は、担当者が自ら探す、というのが現状です。
そのほうが私もやりやすいので、個人的には問題がないのですが、大学として実践に近い産学連携の仕事を継続してできない一因になっていることは間違いがないです。

水戸京成ホテル様の場合には、先の担当教授が総支配人とお食事をしたことがきっかけでした。何かお困りのようだった、と伺いまして、即電話をしました。
それ以前に、京成百貨店で行われた水戸京成ホテルのワインと食事を楽しむ会で名刺交換をしていたこともあり、電話 → 営業(?)はスムーズでした。
学生が前年に作成したプレゼンのひとつを持参して、ホテルに伺うと、京成百貨店の方から「サービス産業論」のことを既に聞いておられ、トントン拍子に話が進みました。京成百貨店様もリニューアルオープン時に「サービス産業論」に課題をくださった企業様です。

こういう経過を経て課題をいただいているので、学生にはできるだけ多く受講してもらいたいと思います。今は、4月の第1回目の授業に何人やってくるか、不安です。
20人くらいは最終的に残って欲しいので、登録は30人くらいいないとだめかなぁと考えています。