「引き寄せの法則」

本日付け日経産業新聞の「流行ウォッチング」は私の担当です。

今回は老舗のセミナー運営会社に勤める友人からネタを仕入れました。それが「引き寄せの法則」というものです。
これは、「自分が思い描いたことは実現する」というもので、レオナルド・ダ・ヴィンチやアインシュタイン、シェイクスピアといった歴史上の人物もこの法則を知っていたので成功した、ということらしいです。

きっかけは「The Secret」というDVDが元になって、本が出版され、日本に翻訳本(「ザ・シークレット」角川書店刊)が紹介されたことからブームが始まっているようです。

そもそもこの翻訳者が、シャーリー・マクレーンの一連の精神世界の本を担当した山川夫妻。
このご夫妻はこれをきっかけに翻訳者に転向し、その後も精神世界の本を日本に紹介されています。

20年程前になりますが、シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」が出て以来、バブル崩壊をはさんで1995年頃まで、チャネラーやヒーリングという言葉が流行し、実際に経営者をターゲットとした「成功」セミナーみたいなものが流行しました。
その火付け役になったのも山川夫妻、今回も、となると、昔を知っている人にとっては馴染みがあるわけです。

ところが、ネタをくれた友人によると、今回はもう少し若い世代の食いつきがよいらしいです。20代、30代の2世経営者や起業家ですね。一説によると「成功」したいと考えている人は、日本には7000人くらいいるそうで、こういう方々がターゲットという話も聞きました。

この原稿を書いているときに、先ほどの歴史上の人物に関連して思い出していたのが、「ダ・ヴィンチ・コード」でした。
私自身もはまった作品で、ロンドンではテンプル教会(インナーテンプル)に行ったくらいです。クリスマスシーズンで空いていなかったのですが、シティに隣接するロンドンの中心地にあって、少し驚きました。また、イギリス史を学んだ割りに物知らずで反省しました。

テンプル騎士団と関連が深いとされているのがフリーメイソンです。
元は石工の協同組合みたいなもの、とされていますが、今でも続く団体です。一般には秘密結社とされていますが、本当のところは私にはわかりません。東京では、東京タワー近くにその本部があります。
幕末には、イギリスのフリーメイソンが活躍して志士と呼ばれる人たちを海外に密航させるなどして、見聞を広めさせた、という説があります。

また、これは本や映画などのエンタメ系に通じる話らしいですが、フリーメイソンものはヒットする、という暗黙知があるようです。これは、結社という団体ゆえなのか、フリーメイソンに属する方々のクチコミ効果があるかららしいです。
キリスト教に縁の薄い日本人にはわからないのですが、ハリウッド映画にはこの手の味付けがされているものが多い、ということをどなたかの本で読んだ記憶があります。

何はともあれ、掲載の本文をご確認ください。